資源プラ協会では、「資源プラを製造する」という主張をする傍ら、一見矛盾する「潔いリサイクル」ということを言い続けています。
それは、マテリアルリサイクルの世界では、有価物と廃棄物の間に価値が極めて低くギリギリ有価だけれど「廃プラ」というグレーゾーンがあるからです。
よく、価格が不安定ということを、「海に浮かぶ氷山とペンギンの図:通称タイタニックチャート」で説明します。
この図は、海に浮かぶ氷山を業界に見立てて、水面より上にいるペンギンを有価物、水面より下にいるペンギンを処理物として、水位変化をプラスチック市況変化に見立てています。
水際にいるペンギン(ギリギリ有価な廃プラ)は、水位変化によって常に水に飲み込まれる危険性がありますが、氷山の上の方にいるペンギン(資源プラ)には、全く影響はありません
再生プラスチック業界においては、原油価格が高い時には、プラスチックの価格が上がり、昨日まで廃棄物だったものが突如、有価物となります。(原油価格が安くなった時には、有価物だったものが廃棄物となります)
排出されるプラスチックには全く何も変化がないのに、、、、
付加価値が高いプラ(資源プラ)はしっかりと付加価値を評価し、付加価値が低くても、同じものが大量にあってリサイクルシステムが効果的に採用するものは積極的にマテリアルリサイクルするべきと考えますが、
ギリギリのグレーゾーンのものは、無理に有価物として扱うのではなく、最初から「潔く」廃棄物としてケミカルリサイクルやサーマルリサイクル、場合によっては埋め立てという選択をすることが重要です。
市況が不安定な今だからこそ、「潔いリサイクル」をもう一度、考えてみませんか?
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