【なごやラボだより】「できる」とは?
- 2 日前
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資源プラ協会なごやラボの本堀です。暑い日が続きますね。
でも、我々資源プラ協会は暑さに負けず日夜プラスチックリサイクルを取り巻く様々な課題について検討を進めています。
さて、当協会には処理業者や装置メーカー、化学メーカー、行政機関、学術団体など様々な方々から色々なご相談やご意見が寄せられます。
これらの内容は月1回開催される理事会において様々な専門性を有する業務経験豊富な理事達により精査されます。
特にリサイクルに関する技術やビジネスモデルに関するご相談が寄せられた場合、技術の妥当性やビジネスモデルの可能性について多角的な視点で検証を行った上でお答えさせて頂いています。
この検証という作業を進める上で重要な事は、「できる事」と「できない事」を明確化する事にあります。
例えば、化学メーカー様などからよくあるお問い合わせに、プラスチックを熱分解や解重合する事によりプラスチックを構成するポリマー(重合体)の直接原料(重合基質)であるモノマー(単量体)を回収する「モノマー還元」というケミカルリサイクルの一手法があります。

確かにプラスチック廃棄物をプラスチックの直近の原料であるモノマーに戻す(還元)事ができれば、再び重合する事でバージン材を得る事が可能となり、マテリアルリサイクルにおいて常に技術的な障壁となる異物の混入や物性の劣化といった課題を一気に解決する事が可能となります。
しかるにモノマー還元が「できる」ためには下図に示す様な「課題」が存在します

モノマー還元の根幹を成す熱分解反応と解重合反応の制御、つまり「選択的にモノマーを得る事ができるか」という技術的な課題に加え、「得られたモノマーに市場性や出口(用途、利用先)があるか」といった事業化のための課題も順を追って立ちはだかるのです。
単に「化学反応の制御によりモノマー還元というプロセスが成り立つ」という技術的なアドバンテージだけではリサイクルを事業(ビジネス)として営むことは難しく、この場合にはリサイクル事業としては「できない」という事になるのです。
モノマー還元が事業(ビジネス)として「できる」ためには、下図に示す様に技術的な課題の克服から事業として成立するための諸条件を整える必要があるのです。

まさに「できる」とは、単に「技術的にできる」だけでは不足であり、安定で持続的な事業(ビジネス)として「できる」必要があるのです。
我々、資源プラ協会は、リサイクルの実務を担ってきた技術、物流、法務、情報など様々な分野のプロフェッショナルの集団であり、豊富な業務経験と高い専門性に基づき「できる」、「できない」の検証を丁寧に行い、プラスチックリサイクル業界の発展に貢献しようと日夜研鑽しているのです。





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