資源プラ協会なごやラボの本堀です。ようやく春めいてきましたね。
さて、資源プラ協会の理事会は、物流や法務、技術といった様々な分野の専門知識を有するプロフェッショナルから構成されています。
各自の経験や知識、技術をベースに、資源プラを取り巻く様々な課題について、月一回開催される理事会において協議されています。
資源プラの流通に関する市況動向についても、会員の皆様から寄せられた情報などを基に各分野の専門知識を有する理事によって精査され、その結果が会員ページや当協会主催のセミナー、各種のレポートに還元されています。
また、資源プラに限らず、プラスチック業界全般に係る動向についても目を向け、様々角度から掘り下げています。
これは、様々な背景を持つ理事の情報を交流する事で、新たな“ビジネスのタネ”を見つけ出す作業であり、資源プラの未来を切り開くためにも非常に有益な営みであるのです。
さて、先日開催された理事会におきましては、なごやラボで技術を担当させて頂いています私の方から、技術面の話題提供として「お面の素材の変遷から見える事」というお話しをさせて頂きました。
図1
縁日の屋台や駄菓子屋などで見かける「お面」ですが、古くは「セルロイド(CN)」が利用されてきました。
しかし、セルロイドは可燃性が非常に高く、また割れやすいため、昭和40年頃から「ポリ塩化ビニル(PVC)」製のものにとって代わられてきました。
最近では、「ポリプロピレン(PP)」や「ポリエチレンテレフタレート(PET)」製のお面も見かける様になりました。
「この様な素材の変遷がなぜ起きたのか?」、「技術的な課題を如何にしてクリアしてきたのか?」などの点について、技術屋の立場から報告させて頂き、理事の間で活発に意見を交換しました。
「資源プラやリサイクルと関係ないじゃない・・・」と思われる方もおられるかもしれません。
でも、我々は、プラスチックという素材を出来るだけ”広い視点”で”多角的に”眺めながら、資源プラプロジェクトに活用する事ができる”知恵”を積み上げる努力を日々行っているのです。
意見交換の内容や技術資料は、後日、会員の皆様に報告させて頂きます。
この様な小さな積み上げが、当協会の会員の皆様、ひいてはプラスチック業界の全体に役立てて頂くためのタネをまき続ける事になると思います。
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