【なごやラボだより】品質を創るのはヒトと優れた技術や装置との連携
- hombori
- 6 日前
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資源プラ協会なごやラボの本堀です。事務所の外は雨、梅雨入りですね。
さて、当協会にはプラスチックリサイクルや廃棄物処理に関する様々なご相談をお寄せ頂いていますが、特に多いのが「資源プラを製造するためには、どの様な技術や装置を導入すれば良いのか?」とのお問い合わせです。
品質に優れた再生プラスチック原料の基材である資源プラは、取引市場でも高い評価を得る事ができるため、リサイクル事業の安定性と持続性を高めるのに大きく貢献します。
そのため資源プラを“製造”するための「必要かつ十分な投資」を行う事は非常に重要です。
しかるに、この「必要かつ十分な投資」というのがなかなかの難物でありまして、技術や装置に関してのご相談を伺う際にも、かなり背伸びして“身の丈に合わない”投資を考えられているケースが多く見られます。
大切なことは、「資源プラレベルの品質を生み出す仕組み」の構築であり、技術や装置はこの仕組みの一部、つまり技術や装置は資源プラ製造の“手段(インフラ)”という事です。
そして資源プラの品質を生み出すのは、資源プラを製造する主体である「ヒト(人)」です。
このヒトが「優れた技術や装置」を使いこなす事で資源プラレベルの品質を創り出すのです。

当協会では装置メーカーの皆様からも資源プラの製造を可能とする技術や装置の企画・開発に関するご相談も頂くのですが、その際には「ヒトが使いこなして品質を創り上げる技術や装置」という視点が非常に重要であるとお答えさせて頂いています。
資源プラの製造に特化した「専用機」には、
1.資源プラを製造するために“必要かつ十分な”処理能力
2.作業者が“安全かつ衛生的に”作業を行う事が可能な処理技術
3.環境に調和した処理技術
の点が求められる訳でありますが、当協会が実施している資源プラ製造装置認定制度においても審査の際にこれらの点についてキッチリとチェックさせて頂いています。

大切な事は、「ヒトが技術や装置を使いこなして、資源プラを“製造”する!」という視座であり、これが従来の「廃棄物を処理する」というスタンスから「資源プラを製造する」という新たなパラダイムへの転換を促す事になるのです。
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